視力回復手術 レーシックを受けました

 術後2週間が経過。
すぐ日記をつけるはずが、目を疲れさせてはいけない、と
仕事以外ほとんどパソコンをさわれない状況。
でも記憶が薄れぬうちにレポしとこうっと・・・

☆☆☆レーシックレポ☆☆☆ 


 当日はノーメイクで三宮へ。
髪の毛も整髪料一切禁止、香水もダメ。
私の普段身につけているものには香水のにおいが
残っているので苦労しました。しかも基礎化粧品もダメ。
厳しい・・・・

 病院に到着。なんとなく実感がわかなかったけど、
30分位して名前が呼ばれた時に一気に緊張した。
靴を脱いで手術室前の暗室に入る。
私はロングヘアなので二つに束ねられ、シャワーキャップの
ようなものを被せられ、神が1本たりとも出てこないように
テープで固定。そして4本の目薬を一気に入れられる。
そして手術室へ連れて行かれた。
 手術台を目の当たりにした時に足がすくみそうな思い。
手術台に横になる時に思わず心の声をもらしてしまった。
「こわい・・・」
すると先生が
「何が怖いん?」
『え?何がって・・えーとえーと』と心の中で思い
返答に困る私に
「全部やろ。全部が怖いんやろ」
「はい」
そうです、その通りです!!って感じ。
「勝手に怖がってるだけ。全然大丈夫や」
勝手にって!!怖いに決まってるっつーの!!と
心の中で思う気力も全然無く、「え、え、」と戸惑うばかり。

 手術台に寝て上を見るともう既にオレンジの点(光)が
機械から見える。これが目を焼くレーザーの機械なんだろうか?
「この光をずっと見といてね。まっすぐ向いててね」
先生から最後の目薬を1つたらされた。
何だかその時の気分は注射の時。
 私は注射が大っ嫌い。腕に消毒された時の
アルコールのスーっとするあの恐怖の清涼感。
私はあれを『死刑宣告』って命名してる。
「もうこれを塗ったからにはお前は注射されること確定!!」
その時の気分だった。

 まず器具を装着。これは自分では客観的に
見られないので感覚的な描写。
思えば手術の説明は目をいじる部分しかされていなかったので
こういう前段階って全然しらない状態だったの。
間違っている箇所があるかもしれないけど、
されてる本人はこういう感じでした、的に読んでください。
  
 まばたきが絶対にできないように
目の周りにぎゅーーっと目を中心に円を描き、
外側へ力を入れられる感覚。
そして眼球が押し出されるようにリング状のものを
目のふちに(外か内かわからない)はめられる。
この時の圧がハンパなくて、目が眼球が破裂しない?と
本気で怖くなった(しないに決まってんだけどね)

 オレンジのライトで煌々と照らされる。
視界は液体にまみれているせいか鮮明ではない。
でも目の前に銀の金属であろうものが見える。
耳掻きのような形に見える。
ここからは手術の肯定がわかるので自分が今何を
されている状態か、というのが分かってしまう。
(でも間違っているかもしれないんだけど)
 手術はやはり怖いものだし、全身麻酔ではないので
ずっと意識がある。なのでものすごく怖い。
だからか右手を看護士さんが両手で握ってくれていた。
申し訳ないけど私はその両手を怖さのあまり何度も
ギューーッっと握りしめまくったので相当痛かったろう。
すいません、本当に。でも手を握っていてくれるか
くれないかは全然違うと思った。
 また、私の恐怖の表れは他にも。
先生が何度も私に「前を向いてね」
「正面を見てね」と言った。黒目の部分の手術なんだから
もちろん正面を見ないとできない。なのに私は怖さのあまり、
それをキープする余裕も能力さえもはや失っていた。
しまいには「頑張って前をみようねー」と幼稚園児を
扱うが如く丁寧に言われてしまった。でもすぐにそれが
恐怖のせいで吹き飛んでしまう私。

 まず銀色の金属の道具で目の表面に傷をつける。
そしてそれを剥ぐんだけど、私はもっとペリッと
簡単にやってしまうのかと思っていたら、
透明の液体でひたひたになった
白い布のような、脱脂綿のようなものをピンセットで
つかんでそれが目の上を何度も横断する。
こっちはこんな事一刻も早く終わってくれ!!と
切に願っているのに、そんな私の必死の思いとは裏腹に
ゆーーーーっくりゆーーーーーーーーーーっくり。
「もう!!お願いだから早く!!早く〜〜!!」と
思っているのにゆーーーーっくりゆーーーーっくり。
緊張と恐怖のピークに達した私は闘牛のような
フンガーフンガーという荒い鼻息を披露してしまった(大恥)
あの時絶対笑いそうになった人はいたはず。
でもあれは仕方ないわ。私でも笑ってしまうわ。
 そして「はい、じゃあ絶対正面見て、動かないで」と
少し厳しい口調に。緊迫感があった。
レーザーで目を焼いた。焦げた臭いがした。
そしてまた地獄の白いものゆっくりゆーーっくり攻撃。
私は恐怖のあまり体は力が入ってつっぱったまま。
「力抜いてね」と何度も言われたけどムリだっての!!

 「はい、お疲れ様ー」といわれ
「あれ?もう両方終わったっけ?片目だけやったっけ?」
と自分が片方だけしたか、両方とも済んだかさえ
恐怖のために分からなくなっていた。
あ、終わったんやー、と思ってホッとしたのも束の間、
「はい、次は左いきますよー」
 やっぱりかーーい!!
 同じ工程をもう一度。
人間、1度経験した事は少し慣れて余裕も出てくるものです。
が、しかし!全然ダメ。怖くて怖くて失神しそうだった。

 全部が済んで「ハイ、お疲れ様でしたー」といわれて
手術台から降りて立ち上がろうとしたら倒れそうになってしまった。
ふらっとした私を2人の方が支えてくれた。腰が抜けてた・・・
 その後手術台の横に立って先生が何か説明してくれてるけど、
本当に右から左、というか頭に言葉が入ると同時に
全部蒸発していった。上の空MAXやったわ。
目の前に時計があってその時間も前の私ならみえないんだけど
見えてるの。今思えばすごいんだけど、放心状態だったので
ぼーっとして何の感動も無かったなあ。
 その後手術後専用の暗めの休憩室のリクライニングソファで
10分ほど安静に。でも体は安静にしているように
見えるけど、術後すぐの恐怖・緊張・安堵で
心臓が破裂しそうなくらいバクバクして安静になんてムリだった。
そしてすぐに検診。問題なし。
 もう手術が終わって即見えてた。
この時点で0.04が0.7。傷が治るとともに視力も上がっていくそう。

 術後1週間後検診では1.5にまで回復。
手術前0.04 0.07
手術後1.20 1.50   
(私の受けたクリニックは費用は28万しました。保険適用外)

 これが私の結果です。今は毎日が清々しいの。
メガネ無くっても見えてる、私!!っていろいろな
物を見るたびに感動しニヤニヤする毎日。
すっごくオススメです。・・・でももう2度としたくないなあ。
本当に。今まで27年生きてきてダントツに最も
恐ろしい体験でした。