蝉しぐれ(※少々ネタバレです)

 片岡愛之助主演の蝉しぐれを松竹座に母と観に行く。
母の勤める会社で斡旋があり、10000円以上する席が
1/3以下の価格で買えた。当初愛之助ラブのSさんを誘うつもりで
母に購入を頼もうとしたが、Sさんは遠い異国の地・英国へいくことに
なっておりオジャンに・・・と思ったら母はもうすでに購入していた。
なのであまり観劇に興味の無い母が行くことになった。
 先日映画版「蝉しぐれ」を途中から見た。染サマが
今田にふくが懐妊で・・・というのを聞いたあたりから最後まで。
あまり面白く感じず、正直、あまりこの観劇にノリ気ではなく
あまりいきたくなかったのだが母がスネるので仕方なく。。。という感じで行った。
【でも相変わらず染サマはセクシーでした←バカ】
 高島屋でたきこみゴハン1箱とおかず2箱の3箱のお弁当を
買った。割と多いように思ったので2人で1つを分けることに。
 松竹座へ入ってビックリ。座席がなんと花道際の席だった。
「ええええぇぇぇぇぇ!!!」こんなに良い席とはっ!!
あんなにしぶしぶの私は一気に最高潮のテンション。
老いた紳士淑女の集う芝居小屋にて一人テンションを上げまくる若輩者の私・・(悔)
 最初、あまりセリフが聞き取れず「えええっ?!」と渋い顔になったが
しばらくすると聞き取り易くなった。やはり皆様のお目当ては愛之助氏。
観客が沸いた。しかし私は泣き虫の役をしていた役者さんが気に入った。
あと、松村雄基もよかった。軽いとこもあるけどナイスガイ、がハマり役だった。
愛之助氏は言わずもがな。。シーンによって声色を変えたり「流石・・・」と
息をのんだ。というか、どの役者さんもお上手で。見ていて本当に
この世界に引き込まれた。
 花道席はやはり美味でした・・・(余韻が・・)
キャシャン!!とすごい音がしたらのれんから役者さんが
花道を練り歩くの。愛之助氏のフェイスも何度も間近で見たし、
走っていく風も浴びてきました。あ〜〜マイナスイオン・・・(恍惚)
松村雄基ってすごい男前だと思った。他の役者さんもたくさんいて
間近で表情を見るのは何て贅沢なんでしょうか。
のれんを後で見たらやっぱり出入りするときに手で触るだろう
部分が黒く汚れていた。こういう汚れは何かいいよね・・・
 本当に面白かった。演技もお上手だし、声も役者!!って感じの
声で声フェチの私は鳥肌が止まりませんでした・・・!!
話の展開も良く、トントンと進んでいくのでテンポよく観れた。
お話自体も面白かった。義理人情と純愛・・かな?
またぜひぜひ花道席で!!と思った。これなら2回目観に行きたいなあ。
本当に良かった!!
 
 ☆私が涙したシーン☆
 父が咎人になり切腹。その遺体を引き取る愛之助氏を相田さんが一緒に
 遺体を積んだ車を押していくシーン(不覚にも母の前で涙)
 
 他にもあったけど一番印象的なのはここ。ここの愛之助氏の
 芝居が本当に本当に本っ当に素晴らしくグッと来てしまったんだよーーー(感涙)


 ・・・・でも1つクレームをつけてもいいですか?
相田翔子・・・置物を代役にたててもいいですか?
一体いつになったら芝居をするんだ?と思うくらいセリフが無い!!
背を向けてゆっくりうなづくとか。
数少ないセリフもあったって短〜〜〜い一言二言。あの・・私でも出来ますが。
あの・・ポスター見たら愛之助氏と相田さんが大きく写ってて
他の方々は四角いスペースに小さく収まってるんですね。
わかるよ、わかりますよ!一応ヒロインだし。
でもでも!!心底納得いかねーー!!最後の最後はこの2人の今生の別れの
シーンなんですが、どうしてみんな感動の涙を流せましたかっ!!??
私はあまりにあまりな彼女の演技に圧倒されて反り返るを通り越して
ブリッジしそうでしたよ!!「あ、そうそう」という
セリフがあるんだけど、全っ然「あ、そうそう」じゃないの。
とってつけたみたいな棒読み。表情も全然変わらない蝋人形のようだし。
一人学芸会をしてました。これは観劇慣れしていないマイ母も申しておりました。
また、周りがみんな芸達者揃いなので目立つ目立つ。
 今、私と母の間でこの「あ、そうそう」棒読みが流行ってます(2人ブーム)
あと、ラストシーンが映画版はもっとあっさりさらっとしてるのに対して、
舞台は結構ねっとりしてた。未練がましいというか。私は終わり方は
映画版が好みだなあ。