おばあちゃんにプレゼントする

 今日は午前中に百貨店へ行き日傘を3本購入。
この春に初めての昇進を果たし、ほんの少し微々たるものだけれども
お給料が上がったので 母におばあちゃんたちにプレゼントを
したら?と提案され、それはいいね、ということになった。
だけどおばあさんというものに一体何を贈ればいいのだろうか?
またまた母の「日傘はどっちのおばあちゃんも使うよ」という
提案により決定したのだった。
 そして私・両祖母のために3本購入。
どれもレースだので縁取りが施され、それ以外は透かしで柄の入っているものを
チョイス。バラバラのデザインを購入し、選んでもらうことにした。
そのため超簡易包装(環境問題が叫ばれる今、大事!!)
 今日は父親の方の祖父母の家へ行った。両親と私。
幸運なことに私は4人祖父母が揃っている。
家のドア前のベンチにおじいちゃんが腰掛けていた。
私を見た瞬間にすごくうれしそうな顔をした。
でも私は衝撃を受けた。おじいちゃんがものすごく痩せてしまっていた。
お正月以来だけれど何でこんなに。
父と二人でたけのこを掘りに出かけた(そばだけど)
 母と私が家へ入るとおばあちゃんが阪神の試合を見ていた。
早速日傘をプレゼント。「ありがとう。母の日のプレゼントやね」
・・母の日・・?と思いつつ 予想以上に喜ぶ姿に正直驚く。
そして水玉の透かしの傘を選んだ。
この日私は祖母の多趣味さを知ることになる。
野球も詳しいし(外国人選手の名前もバッチリ)
カラヤンも好きだし、映画も詳しい。今度スパイダーマン完結編を
見に行くらしい。他はバベルは気持ちが悪くなるらしいから
どうしよう、とか東京タワーはまあまあよかった。
今度は眉山にいきたいとか。音楽もナマで聴きに行ってみたいが
最近おじいちゃんが体が悪くなったので心配でいけないなどなど。
その息子である私の父は本当に趣味が無く、何に関しても無関心なので
ますます驚いた(孫の私が多趣味ではあるが)
 そしておじいちゃんが家に帰ってきた。
おばあちゃんがすかさず「お父さん、○○からこれもらったのよ」
「おおー、ええのんもらったやんかー。」
二人ともすごく喜んでくれた。軽い気持ちでプレゼントしたが
ここまで喜んでもらえるとは本当に。これはまた何かの時に
贈り物をしてあげねば、と思った。
「○○しゃん(←さん)、彼氏はできたか?」
いつもこのセリフでスタートする一連の会話。
「いや、いないわ」(←いようがいまいがこの返事)
「おじいちゃん、生きてるうちに孫の顔が見たいわ(ひ孫だけど・・)
最近おじいちゃんも体が弱ってきてちょっと外に出たらすぐに
倒れるようになったから。もう長くないから」
と言われた。いつも言われるのは死ぬまでに見たい、まで。
後のセリフは無かった。おじいちゃんは本当に元気過ぎるくらいで
パワーいっぱい、一人でどこにでも出かけるようなイメージだったのに・・・
やせ細ってしまったその姿から弱々しく吐かれたその言葉に
今までに無いものを感じた。だからといって私はまだ結婚も
出産もしたくない。できることならしてあげたい気持ちだけれど
こればっかりはちょっと。。。
 自分の両親だけでなく祖父母にも孝行をしておきたいし
してあげたいけれど一番望んでくれていることはもしかしたら
実現してあげられないかもしれない・・多分・・と思い、車中少し辛かった。