松山ラストデー

hamarishow2006-05-06

 今日の15時位に松山を発つ。
次に弟に会うのは夏休みなので寂しい気分。今日は一日
弟のために過ごす。昨晩にこしらえた弟リクエストの
母の味・鶏の野菜スープを作る。これは骨付きの鶏肉を入れる。
それをコトコトしつこく煮込むとコラーゲンが出てきてこってりした
スープに仕上がってくるのだ。だから昨晩から仕込んでいた。
それを大量に作る。もうそれを私は一緒に食べる事は無いので
少なめにすればいいがそのスープに飽きたら 一杯別の鍋に入れ
カレールーを入れるとカレー、ホワイトシチューのルーを入れれば
ホワイトシチューになるからね、といってかなりたくさん作った。
ちなみに味付け次第では何にでも化けるこのスープだが
いきなりしょうゆとみりんとを足して・・・といって丼を作らせるのは
ムリだと思い簡単なものだけ紹介しておいた。

 ちなみにレシピは・・・
☆用意するもの☆
  骨つき鶏肉・ニンジン・じゃがいも・たまねぎ
  コンソメ・塩コショー

 まず鶏肉を油で炒めます。炒まったら野菜も炒めていきます。
そして水を入れます(お湯よりもその方がエキスが出るのだっ)
コンソメで味付け、塩コショーで味を調える。ひたすらコトコト。

簡単だけど美味しい。煮れば煮るほどにコラーゲンの感じが出る(コッテリ)
それと朝ゴハンが終わってから食器を洗い、スープをまたコトコトしつつ
麻婆豆腐を作る。弟はひたすらパソコンでゲーム。
私は掃除もして出来るだけ弟のために時間を使った(というのに・・ゲームって)
 
 そうこうしているうちにお昼時に。ゴハンと大根ゴマサラダと
昨日の残りみそしる。弟はそれに麻婆豆腐も食べていた。
夕食用だが「熱い出来立てが食べたい」というので。でも晩の分も残るわ。
食べ終わると中途半端に出発まで時間があった。掃除やインテリアに
余念なく、掃除機もかけるかける。殺風景な弟の部屋がかなりカラフルになった。
うんうん。ほぼ満足。でもやり足りない。本当は関西でいろいろ買って
またいろいろ手をいれたいんだけどそうやすやすとは出来ない距離。
「自分の部屋にする気持ちでやってるやろ」といわれた。
確かに。でも私は元々あまり女らしい趣味ではないし、
また、弟の部屋であるというのは念頭においているので十分弟の部屋である。
大丈夫、女臭い部屋にはなっていない。
そうこうしているうちにもう出る時間に。
「じゃあ、もう出るわ」玄関で「色々ありがとう」と言ってくれた。


・・・・が!!


チンチン電車最寄駅は歩いて5分あるかないかの近い距離。
電車が来るまで一緒に待って見送る、とか気の利いた事ができないのかっ??
お前というやつは!!と思った。
行きながらも何度か後ろを振り返ったがやはりちっとも顔を出さない弟。
な・・・なんて気の回らないヤツなんだよっ。すぐに下宿先の建物は見えなくなった。
最寄駅で一人座って電車を待つ。このGW中 弟と初めて2人で過ごした町。
ゆっくりと辺りを何度も見回しているうちにさびしくて涙っぽくなってしまった。
それをぬぐってはまた・・・。なかなか来ない電車。
ああ、あの銭湯今日もやってる。あのこ、今日は私がお金を渡せないし行かないだろうなー。

 電車が来た。弟の住む町をすぐに走り抜ける。弟と何度か行ったお店、
スーパーを走りすぎる。本当に寂しくて観光客や一般客が楽しそうにワイワイする中を
ぐすん。松山駅からバスに乗る。
途中母からメールが。「何時ごろ帰りますか?」
「分からないけど予定では難波に21時頃です」
「晩ごはんいるの?」「いる」
「今日はあんたの好きなお刺身だから気をつけて帰っておいで」

 夜遅くに家に着いたのだった。
時間は23時位。
薄情にも早寝の父は既に寝ていた。
母は珍しく居眠りせず待っていてくれて
「おかえり」とお疲れ様の雰囲気を込めた一言で家に迎え入れてくれた。

 ◎私は普段から友人や会社の催しなどで遅くなる時は必ず事前に連絡を入れる。
◎これは絶対。100%入れる。一度足りとも連絡しなかったことなんてない。
◎にも関わらず母は私が遅くなると怒るのだ。理由は私がお風呂に入らないと
◎いつまでも洗濯できずに寝れないから、だそうだ。
◎なら私は「待たなくていいから先に洗濯してくれ」というのにしないで待っている。
◎それがうっとうしくてならないんだわ。筋は通しているだけに(余談終わり)

 普段は私が帰っても下の弟は部屋から出てこないのに、
その日はしばらくすると私が遅い夕食をとっている台所のテーブルに
ノートを持って来た。「見やんといて」という。
「じゃあ何でこっちに持って来んのよ。自分の部屋で書けばいいやん」
とイジワルを言うと黙っていた。ダメといわれると見たくなるもの。
見てみると・・・手書きのノートを書き写している。
タバコはダメ 飲酒ダメ 寄り道ダメ 遅刻厳禁 など。
どうやらバスケ部の決まりごとをかかされているみたい。
ニヤニヤして盗み見しているとバレて
「見るなーーーーー!!」
でも見るんだな、これが。そして面白くなってきたので朗読をする。
「タバコはダメ、飲酒はダメ」すると弟が姿勢を低くしてひじから指までで
隠す。そしてお兄ちゃんの話をしてやる。
「◎◎は何回もあんたにも一緒に来て欲しかったのにって言ってたで」
すると嬉しそうに、でも強がりの顔で笑いながら
「バスケなかったら俺も行きたかったけど毎日あってんもん。
三年の先輩最後やし(一緒にやり遂げたかった)。」

 弟の珍話をいろいろしてやる。中でも傑作は弟の彼女紹介時の
その弟の態度。照れまくってクッションで顔を隠していた。
そのモノマネがウケたウケた。


 弟と家で家族で過ごした19年間。家を出て3年目。
初めて2人だけで過ごした4日間。この4日間てとても密で
今までそこまで見えなかった弟の本質的な部分がよくわかった気がする。
姉弟2人の生活もなかなかいいものだなあ、と弟バカの姉は思うのでした。