倦怠期の開放感

 私には二人弟がいて、一人は大学生で家を出て離れて暮らしている。
下の弟は中学を卒業し、めでたく高校生。そう、春休みなのだ。
母は長く勤めた仕事を辞め、現在資格を取ってフリー状態にある。
母方の祖父母が温泉もある弟の下宿先に顔を見に行く、というので同行する事になった。

 今日は祖父母宅に泊まり、明日朝早くに出発するらしい。

 となると家には私と父の二人。主婦業の全ては私が担当することに。
・・・と言っても二人なので 洗濯はいつものように毎日しなくていい
                          (↑自論)
夕食とお弁当の用意が面倒。買い物も行かなければならない。

 しかし私は母が体の調子を崩し、高校生の時は夕食を、
大学生の頃は夕食とお弁当を毎日作っていたりしたので
料理はかなりできると自負している。
でも自分の時間が無くなる。ジムにも行けないではないかっ#

 今日、帰ると当然誰もいない。
真っ暗で暖房もついておらず、
ゴハンのにおいもあたたかい湯気も何も無い。
何か一人暮らしってあこがれるけど、
実際に一人で暮らしている子が
            「さびしいよ」   と言うのがわかる気がした。
お鍋を見ると肉じゃが、味噌汁、チルド室には網焼きする牛肉がタレにつけてある。
ゴハンも6:30に炊き上がるようにタイマーされていてすでに炊けていた。
そう、昼に母からのメールに

『チルド室に網焼きのお肉つけてあるし、味噌汁と肉じゃが作ってあるから食べてね。
ゴハンは6:30に炊けるようにタイマーしてるから。玄関にゴミ置いてるから
明日の朝、出してね。じゃあ、行ってくるね。』

  とあった。ものすごくありがたかったし、それ以上にうれしかった。
私は面倒だったけどやる気マンマンだった。やらなくて済んだからうれしい、と
いうのではなく、心遣いがとても胸にきた。

  それを一人で温める。ご飯をよそって 一通りテーブルに並べる。
珍しい母もいない一人の食事。おいしかったけど 何かちがうな、って。
やっぱり話しながら食べるのがいいなあ。私は結構 母ともよくしゃべる方なので
余計かも。

   でも父は何だか開放感に満ち溢れていた(笑)
帰ってすぐお風呂に入り、
ゆっくりと新聞を読みながら食事を摂り、もうとっくの昔に寝ている。
夫婦と親子の差ってこういうトコかも。
 さびしい感じもするけど 別にいいや。
開放感はお互い様だと思うから。母も今ごろ 昔懐かし 母の味を堪能し、
一切家事をすることもなく のうのうと寝ているだろう。

 弟は四人が自分の所を訪れるのをかなり心待ちにしていると思う。
きっと小学生が遠足を待ちきれず 寝れない!的 な感覚だろう。
あの子は昔からそういう純粋なところがある(姉バカ)
またメールしよーっと♪