母の想い出チーズパイ 食す(3連休の総括)

 この3連休、私なりに色々計画があったのに風邪をこじらせてしまった。
幼少の頃から秋の遠足というものに行った事がない。毎年例外なく
この辺りの時期に体調を崩すから。今年はこの3連休だった。
この一週間ずっとでムリして仕事をしていたのも悪かった。
 休み1日目11/3に近所の大学の学祭に両親と3人で行って
野菜やお魚を買い、出店のおでんややきそば、からあげ、
いももち、マンゴープリンなどをお茶で食べながらお笑いライブを鑑賞。
ゲストは私のトータルテンボス、$10、
そして私の大大大好きなケンドーコバヤシの3組であった。
しかし3組ともとっても面白くあっという間だった。
本当に楽しい学祭だった。しかし昼過ぎで帰って家に着いた途端に
具合が悪くなり寝込むことに。翌日正倉院展に行く予定だったが
ひどい頭痛のためにいけず。そして本日も頭痛で行けなかった。
今週末で終わるのに社内旅行なので今年も行けない。。。
 ところが今日は母の想い出チーズパイを取りに行く約束の日。
寝ていたいけれどそういうわけにもいかないのだ。お昼過ぎだろうか。
ケータイに電話が。ケーキ店の職人さんがわざわざ電話してくださったのだ。
「何時頃に今日いらっしゃいますか?」
「夕方の5時頃伺おうかと思います」
 そして難波まで行き、中津駅御堂筋線で向かう。
気合のせいでか頭痛はひいて少し楽になった。
ネットで地図をメモに書いて来たのでそれを見つつ向かう。しかし迷う。
もう一度引き返し、次は地図ではなくココを右、ここをまっすぐ・・・という
指示メモに従っていく。途中、高架線を下るが、ここがものすごくまっくらな
所で怖かった。程なく店に着いた。外見は凄く庭の綺麗な一軒家。
ところが少し中に入ると緑に囲まれた下へと続く螺旋階段がある。
中は不思議な雰囲気の有る店。独特の雰囲気。隠れ家的な店っぽい。
レジに立つ女の子に「チーズパイをお願いしていた◎◎と申しますが・・」
というと女の子が男の人を呼んできてくれた。そして
しばらくしてチーズパイを持ってきてくれた。
「職人がよろしくと言っておいてほしいと言っていました」
とニコリといってくれた。1ホール頼んで2千円だった。おかしい。
どう考えても安すぎる。もしかして原価だけで利益ないのでは・・・?
感謝の気持ちでいっぱいになりながら来た道を帰る。
ところがこの辺りから頭痛が来た。気が緩んでしまったのだろうか。
元気ならば難波なりなんなりで寄り道を必ずする私だけれど
今日は即帰り。運良く電車は座れたがしんどいことこの上なかった。
ところが途中で寝たせいでか頭痛は電車を降りる頃には
和らいでいた。
 帰宅しもちろんすぐ母に渡した。即座に「開けて!開けて!」コール。
そして母は箱を開けると「うわー、こんなんやったわ、そうそう」と
とびっきりの笑顔ではしゃぎだした。「ごはん食べてからもらうね」
といって今日の夕飯 ご飯、野菜入り湯豆腐、塩さば、かぼちゃの煮付け、
ほうれん草のおひたしを食べた。そして母式チャイを作り
(ホットミルクに紅茶葉をインして煮出す)
チーズパイの箱を開けた。
あらかじめカットしておいて下さったので母はフォークでそっと底を持ち上げるように
して取り出そうとしたが少してこずっていた。そしてようやく皿に乗せ
食べた。「ああ、これよこれ、こんなんやった!チーズがすごく濃厚で」
私も母が一口食べたのを見届けてすぐに食べた。今まで食べた事の無い
チーズケーキの味。とっても濃厚で美味しい。これが母の長年言いつづけていた
想い出の味だったのか。母は本当に嬉しそうに笑顔で食べ、
「懐かしい」というような文言を並べていた。しばらくずっとご機嫌。
これはどうやら余計な気遣いで「昔と一緒の味だ」といっているわけではないな、
というのがよくわかった(母は分かりやすい)
また食べたいわ、定番化してくれないかなあ、と言っていた。
私ももう一度お願いするのは相当気がひけるので出来たらそうして
頂きたいものだけれど。。。
 本当にカンテグランデの方々には感謝感謝である。
できれば今日、職人の方に直接お礼を言いたかったけれど叶わなかったので
手紙でお礼を言わせて頂こう。本当にありがとうございました。
 これで母への親孝行が1つ達成できた。

(そんなチーズパイの画像、後日載せます)